2011/07/31

2mDSB機ファイナル調整(7)

懲りずに調整を続けました。

とあるHPを拝見していたら…
送信部の調整は初段側からチェックすべし,受信部の調整は最終段からチェックすべし。とありました。大変勉強になるHPです。

さて,送信部。デカップリング回路を追加することにより,回り込みは完全になくなりました。残るは音質問題。但し,根本的には直りませんでした。若干マイクゲインが高すぎの音質と言われそう。ブレッドボードで同等のマイクアンプ回路を組んでみて,音質のチェック。結果,以下の点を変更しました。

2SC1815GR→2SC1815Y (たまたま手持ちがあっただけです。Yの方が増幅率が低いそうです。)
ベース抵抗を3.3K→4.7Kに変更(コレクタ抵抗と同じ値)
エミッタ抵抗を330Ω+1μF(電解)

以上です。試行錯誤しましたが,これ以上の音質改善は私の力量を超えるようなので,ギブアップしました。今回でとりあえずは最終調整とします。最終的に出力は40mW程度になりました(約12.6V時)。100mWにはやはり届かず。1段だけではどうも無理のようです。

今井さんのHPで,FCZコイルではなく,トロイダルコアを使用したSBMの試作記事があり,いつか導入してみたいものです。
今度は,6mDSB機も回り込みしてるみたいなので,デカップリング回路を追加してみます。

2011/07/30

2mDSB機ファイナル調整(6)

自作機の改造はつきないのですが,マイクアンプ周りをいじってみました。

マイクアンプの2SC1815。ネットでいろいろ回路を見て回ると,エミッタ電圧によってゲイン調整ができるらしい。そこで,100Ωから1kΩまでいろいろ試してみた。

設計ではここが0Ω。ゲインが高すぎて音が歪んでいる様子。なかなか満足の音質にならないが,最終的に470Ωで落ち着く。基板上にランドを1つ追加して,エミッタ抵抗の挿入完了。その後,デカップリング回路ももう一度いじってみて,22μを10μに戻した。

結果:パワー計の針の振れが弱々しくなったものの,口笛を吹いて測定するとMAX30mW。音質はいまだに今ひとつ。

とりあえずこれで様子見。


ちなみに,この改造前だが,消費電流を測ってみた。
受信時:25.7mA
送信時:無変調時28.9mA,大き目の声を出すと40mA以上。
こんなものでしょうか?

2011/07/28

2mDSB機ファイナル調整(5)

引き続き回り込み対策。何とか結果が出た?

対策:デカップリング回路を変更→R=1k,C=10μ(電解)
結果:電圧降下のためか,送信部への供給電圧が極端に下がってしまう。5V程度?そのため,マイクアンプ回路が動作せず,まったく変調がかからない。

対策2:R=470に変更。
結果2:ノイズがやや乗るが,変調はちゃんとかかるようになった。多少回り込みがある模様。

対策3:C=22μに変更。
結果3:ノイズが消えた!出力は35mW程度。バッテリー使用のため,テスト中に電圧が下がってくるので,出力はまずまずと言える。但し,変調がへんな感じ。手持ちの古い電解コンデンサーのためか?ボディが紫色。週末にでも,市内のパーツショップで買って来よう。

音質にやや不満が残るものの,回り込みはほぼなくなりました。

いよいよ,かな。

(回路図)

2mDSB機ファイナル調整(4)

どうやら回り込みが原因らしいことが判明。対策を打ってみるが,いまだ改善せず。

症状:送信にするとつねに1~5mW程度の出力があり,モニターすると,ゴォーというノイズが乗っている。マイクコネクタをはずしてみるとこのノイズが消える。

対策:マイクアンプへの電源部にデカップリング回路を挿入してみる。値はR=100Ω,C=0.01×2個。

結果:電圧が下がったためか,最高出力50→40mWに。ノイズは変化なし。SBM部のコア調整で,出力を下げるとノイズがピタッと止まるが,出力は10mW程度に。20mW程度に下がる部分で送信してみると,わずかな音でノイズが発生する(例えば吐息)。やはり回り込みのようです。

本日はここまで。

2011/07/16

2mDSB機ファイナル調整(3)

50mW出たところで,ローカル局にお願いして変調のチェック。ノイズが随時のるとのレポート。

キャリア漏れなのか,何なのか。確かに送信にすると,声を出さなくても5mW程度パワー計の針が振っている。SBMのコアを調整すると,これが0mWに近づくが,そうすると最大パワーも10mW程度になってしまう。結局原因わからず。

このまま実践で使用して,相手局からのレポートを聞いてみたい。

2011/07/13

2mDSB機ファイナル調整(2)

ローカル局との交信テストの結果,まあまあの結果ではあったが,やっぱりもう少し出力は出るのではないか,という期待がぬぐえず,再調整。

ドライブ段2SK241との結合部分,セラコン0.01μFを使っての直接接続だったところを,4:1トランスに変更(FB801にバイファイラー4T)。入力のインピーダンスを下げて,ファイナルへ注入。

周辺のコア調整の結果,MAX60mWまでのびた。公称50mWということにしよう。自宅の別のリグでの変調チェックではまあまあであるが,再度ローカル局にお願いして,変調の様子をモニターしてもらおう。

また,交信テストのときに分かったが,電源電圧の変動の影響を大きく受けるようだ。10Vを切ると突然パワーがガタ落ちする。12Vでピーク60mW。13Vでなぜか50mW程度に微減。

それにしてもTSSからの返事がなかなかこない…。

2011/07/11

LPF+ファイナル追加(144MHzDSB機)

144MHzDSB機にローパスフィルターとファイナル(2SC2053)を追加した。ドライブが10mWで,最終的に40mWになった。

LPFは先日の設計通り。ファイナル回路は手作りトラ本の50MHzSSB機を参考にしてみた。当初は,出力トランスをFB801に10T,ドライブとの結合部をバイファイラー巻きのトランスにしてみたが,出力変わらず。試行錯誤の結果,以下の回路となる。若干発振気味なので再調整して30mWがせいぜいかも。目標100mWには届かないが,とりあえずこれで完成とします。

今度山歩きしたときには,50MHzDSB機といっしょにこれを持っていって,交信してみましょう。


LPF,ファイナル基板。この後,トランスは変更。